プロデューサー・ノート<西江さんのプログラミング、松山さんの柔軟性>
2007-06-10


先週のブログは、仙台にとって切っても切れない関係性のお二人の名ヴァイオリニストの連載でした。

今回の西江さんで素晴らしいのは何と言っても、シューマンのヴァイオリン・ソナタの2番を演奏していただけること。
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この曲は、どこからどう考えてもポピュラーな小品とは全くの正反対で、ほぼ絶対に誰もメロディーを歌えない、大きな曲です。

このブログの5月27日にも書かせていただきましたが、
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クラシックファンでは無い普通の方のための、なるべくポピュラーな小品を多くしてある「せんくら」ですが、敷居を高くしないように気をつけながら、少しづつ長い本格的なものにも触れていただきたい、という本音はあります。

このシューマンの2番も正にその好例の1つで、シューマン晩年の精神的に深みのある、クラシック音楽の存在価値をそれ自体で示しているような作品です。私も個人的に最も好きなヴァイオリン曲の1つで、ギドン・クレーメルさんも、そうおっしゃっておられます。

イケメン貴公子の西江さんですが、アーティスティックにはこのように本格派のところが彼の魅力だと思います。

松山さんのほうはブログを読んでいただければ、すぐにお分かりいただけるように、自然体の柔軟性が最高です。文章にも才能がきらめいていますね。

コンクールのライブCDにも残されているように、ブラームスのコンチェルトをカチッと弾くこともできるし、昨年のせんくらの四季の様に、柔軟で即興的にも聴こえる演奏も得意で、硬軟自在といったところでしょう。

仙台市市民文化事業団会員の皆様用の先行発売でもこのお二人のチケットは人気だったようです。本日の「ぴあ」の早取りあたりで申し込まないと、もたもたしているとチケットは無くなってしまうかもしれません・・・・・と、最後は脅し的宣伝。
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失礼いたしました。

平井洋 せんくらプロデューサー

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