長谷川陽子(6)
2007-07-20


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せんくらでも共演の福田進一さんと

チェロを抱えて旅すると、よく「それは何ですか?」と尋ねられます。
特に海外に行くと外国人は積極的なのでしょうか、そこからどんどん話が展開してストリートパフォーマンスをやりそうになって、同行のスタッフに「こんな
所で弾くなんてやめて下さい!!」と計画阻止され、あえなく断念したり・・・毎回ちょっとした面白い出来事があります。

飛行機ではチェロ用にもう一席買います。でも、出てくる機内食は一人分です。

一度「チェロ君の食事は?」と興味津々で聞いてみたら、キャビンアテンダントさんはにっこり微笑み、「かしこまりました。ですがMrチェロのお口はどこに
あるのでしょう?」

また以前フランスで乗り継ぎ待機中に、風邪が悪化して空港内の医務室にかけこんだのですが、そこのお医者さんは昔はチェロを習っていたそう。私の
診察もそこそこに「是非チェロを見せてほしい!」と、診察ベッドに楽器ケースを乗せしばし音楽談義。世の中いろんなチェリストがいるとはいえ、診察ベッドに病人さしおいてチェロが乗った例はそう多くはないでしょう?!
おかげで私の診療代はタダでした^^
さて帰ろうとすると、そのお医者さん、「久しぶりにチェロを弾きたくなってきた」。それを聞いて何だかとても嬉しくなりました。
チェロを通じて色々な人と小さな心の交流が出来るのは、なんとも幸せな瞬間です。

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