仲道祐子(6)「プログラム」
2007-06-01


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写真 by 長谷川陽子さん
長谷川邸でのリハ中!

今年もせんくらでは3つのソロ・プログラムを演奏致します。今日のブログは、そのプログラムについて、です。

今回は、3プログラム共にうっとり、まったり、皆様に幻想的な世界をお楽しみいただきたい、という趣旨でのプログラミングです。

まず、Aプロから。こちらは今年の没後、生誕、・・・年の作曲家達をちょっと意識してみました。

最初のスカルラッティ、こちらは没後250年。スカルラッティのソナタは本当にたくさんあって削って絞り込んで行くのが大変・・・と、書こうと思っていたのですが、プログラムにのせるのは好きな曲からキャラクターのバランス良い組み合わせで、との選考基準にしましたら、ぱっと3曲決定致しました。それだけこの3曲が好きです!

そして、グリーグは没後100年。私にとってのグリーグは独特な存在で、なんというか音楽史の流れとも関係なく、他の作曲家とも関係なく、いきなりグリーグという作曲家の世界が空中にポンと存在していた、というイメージなんです。(イメージを言葉で表現するのは難しい・・。分かり辛くてすみません。)グリーグのピアノコンチェルトも大好き。今回はソロ曲なので、叙情小曲集よりの選曲です。

そして、ベートーヴェンの「月光」。こちらは、没後生誕記念年には引っかかっていないのですが・・・。スカルラッティ、グリーグの叙情小曲集、ときたら、「幻想的にでも、かっちりプログラムを締めたい」、という事でこの選曲となりました。

そして、Bプロ。
大好きな作曲家の筆頭に上がるリストのプログラムです。もともと、リストはサロンなどで大活躍し、上流社会のご婦人方からも絶大なる人気を誇った作曲家なので、せんくらのコンセプトの「どこかで聞いたあの曲」や、なじみ易い旋律を持った曲の宝庫!しかも華やかさも併せ持っている作曲家です。そして、そんな曲の宝庫の中から、「うっとりまったり幻想的」をテーマに選曲致しました。前半は有名な愛の夢を始め、なじみ易い旋律を持った叙情的な小品が中心です。そしてメリハリつけるためにも、後半は幻想的な内容を技巧的にも魅せるドラマティックな曲「ダンテを読んで」でしめます。

3つめのプログラムはA,Bプログラムの良いとこどり。と、なっています。グリーグの叙情小曲集をAプロでは古典ものでサンドイッチしていたのに対し、こちらはロマン派リストでサンドイッチしております。前後の曲の傾向がこれだけ違うと叙情小曲集もきっとAプロとは違った表情を魅せてくれる事でしょうし、「ダンテを読んで」もオールリストプログラムとは違った一面が感じられると思います。

プログラムの曲は違っても、「うっとりまったり幻想的」(何度もクドく連呼してしまいました・・・。)な時間を皆様と共有出来ましたら嬉しく思います。是非、聴きにいらしてくださいませ!

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