つのだたかし(2)
2007-06-25


今度せんくらで聴いていただくリュートは、撥弦楽器、つまり指などで弦をはじいて鳴らす楽器に属します。身近なところではギターやマンドリン、ウクレレなど、みなこの仲間に入るわけです。

楽器学的に言うと、撥弦楽器の仲間でも、瓜を真ん中から縦割りにしたような形の丸い胴体に表面板(響板)がつき、それに左手で弦を押さえるための棹(ネック)をつけた楽器をリュート属といいます。

これに対して胴がくびれて8の字型なのがギター属です。

ルネサンスやバロックの時代に演奏されたリュートはもちろんのこと、リュート属は今も民族楽器としてヨーロッパ、北アフリカ、アジアの各地で愛奏されています。エジプト、イラクなどアラブ諸国のアル・ウード、トルコのサズ、ギリシャのブズーキ、マンドリンなどもリュート属に含まれますね。

そして、そう、日本や中国の琵琶も忘れてはいけないのであります。

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