仲道郁代(1)
2007-09-09


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Photo: Kiyotaka Saito

今日からブログを担当しますのは、仲道郁代が所属しております音楽事務所、ジャパン・アーツの寺沢光子です。どうぞよろしくお願いいたします。
今年初めて、この「せんくら」に出演させていただく仲道郁代。たくさんの皆さんにお聴きいただけるだけでも光栄ですのに、今回は特に、研究し続けているベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を演奏させていただけることを、とても喜んでいます。この場をお借りして「ありがとうございます!そして当日会場でお会いするのを楽しみにしています!」という仲道のメッセージを伝えさせていただきます。

ところで、この公演のタイトルは「女王?皇帝を弾く」ですね。これを見たときの郁代さんの反応はと申しますと・・・。
まず、とても早く反応しました!
そして「えっ、女王? これって私のこと?」と郁代さん。
恐る恐る「の、ようですね・・・」と答える私。
郁代さんも恐る恐る「でも、王女とか、姫ってわけにもいかないわよね・・・」
私もさらに小さな声で「そうですね・・・」
続けて、少し大きな声で「今年はデビュー20周年ですし・・・」と私。

そして、これは「皇帝」を弾くから、どうしても呼応した「女王」という言葉になってしまうこと、最後に「?」があること、などなど・・・このタイトルをめぐって、こんな微妙な(!)会話があったのでした。

しかしながら、やはり「女王」です。
今年デビュー20周年を迎えるというキャリアももちろんですが、ことベートーヴェンにかけては、ピアノ・ソナタの連続演奏会を始めた1997年から3回チクルス(全部で32曲もあるピアノ・ソナタを、何回かのコンサートに分けて演奏するシリーズ)を行い、「ピアノ・ソナタ全曲」を11巻に及ぶCDとしてリリース中。ピアノ協奏曲もこれまでに2回のチクルスを行い、今大注目のパーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマー・フィルとの共演でDVDとCDとしてリリース。とにかく、ここ10年間ベートーヴェンに特に集中してとりくみ、ありがたいことに、とても高い評価をいただいてきているのですから!

そんな郁代さんの夢は「デビュー40周年にあたる2027年は、ベートーヴェンの没後200年。その時に十分満足のいくベートーヴェンを弾いていること」
クラシック音楽を聴く楽しみのひとつに、同じ曲を違うアーティストで聴く、ということがありますが、きっと同じ曲を一人のアーティストで聴き続ける、という楽しみも、これまた大きな楽しみになることでしょう。
20年後、私はいったいいくつ・・・などとは考えず!これからもどんどん深みを増していく「仲道のベートーヴェン」を聴き続けていただけたら嬉しいです。

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